フタキ鉄工の実力:事例紹介

事例01:“精度で生産能力を超える”…プレス機械の摺動部「GIB」

本部品はプレス機械全般に使用される部品です。
スライド部分を保持する部品で、真直度・直角度・平面度が要求されます。


製品概要

仕様等
L:1,000~3,800
真直度:3/100mm、直角度:3/100mm、平面度:4/100mm
材質:FC材
作業内容
材料 → 粗加工 → 長手方向端面加工 → 穴加工 → 仕上げ加工 → 検査

フタキの実力

 この部品加工にあたっては、弊社の生産能力を踏まえていただき、当初は“完品にする前の加工まで”という内容でお仕事をいただきました。しかしその後お客様からのご要望で、“完成品での納品”という弊社の生産能力を超えたご注文になり、非常に悩まされた物件の一つです。

 お客様のところにお伺いし、仕上げ加工の手順や段取りを事細かに確認させていただいたのですが、弊社工場でお客様のご指示通り加工しても、どうしても図面どおりの精度を出すことが出来ない、という問題が発生したのです。

 一つ目は、加工による曲がりの問題。手順どおりの押え方をすると、どうしても曲がりが出てしまうのです。
 “何故だろう?”と担当スタッフ全員で頭を悩ませ、その結果『抑えるための力加減や切削工具の切り込み深さを、お客様の手順から離れ、弊社独自の経験を元にした値に変更してみよう』ということになりました。昔は機械機械によって癖があり、機械とスタッフの相性や職人のカンとでもいうような、経験値を元にした微妙な設定値が高精度に繋がっていたこともあって、これを試させて欲しいということになったのです。

 結果は正にドンピシャリ。スタッフの知恵と経験値が、生産能力を超える精度を生みだしました。

 次なる問題は、弊社の機械ではどうしても45°の角度面の加工が仕上られない、というものでした。
 しかしこの問題には、加工治具をオリジナルで作成するという方法で難なくクリア。この加工治具は特注品で、お客様の精度評価をいただくこともできました。

 生産設備とは工場の生産能力を示すものであり、精度や加工能力・加工できる大きさなど、ある意味で工場の限界値であると言っても過言ではないかもしれません。しかし私たちフタキ鉄工は、知恵と長年の経験をもってすればこの限界値は自分たちの限界とイコールではない、という強い思いがあります。私たちは、機械自体で補えない環境でも知恵を絞り、求める製品への追求を怠ることはありません。

 この物件では、最終的にお客様からの太鼓判を頂き、お客様のすべてのプレス機械のGIBという部品加工のご注文をいただけるようになりました。品番アイテム種類だけでも144種類。長さ、大きさ違いをあわせるとその数は600本近くの数を生産させていただいております。


蔵出しテクニック

 基準面の制度が非常に重要になってくるので、段取り時にいかに自然にたわみなくすえつけられるかが重要です。
 面角度公差や面粗が悪いと焼きつく恐れがあるので、摺動面にゴミがやほこり、切粉などがついていないかを確かめ据付をします。また面粗は素手でさわり確認をしています。